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車両ナンバー認識システムのご紹介

AIの知識

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こんにちは!
ネットワークカメラとIP監視カメラシステムのシステム・ケイです。
皆さんは車両ナンバー認識システムをご存知でしょうか?
この記事では近年注目されている車両ナンバー認識システムについて、活用例や課題と合わせてご紹介していきます!

車両ナンバー認識システムとは?

車両ナンバー認識システム(ANPR)とは?

AI技術を利用して、車両を撮影した映像からナンバープレートを読み取り、その文字と数字をデータとして保存するシステムのことです。

ANPR、ALPR、LPRとも呼ばれ、ANPR(Automatic Number Plate Recognition)は車両ナンバープレートを自動で認識するシステムの総称です。アメリカではALPR(Automatic License Plate Recognition)、ヨーロッパではLPR(License Plate Recognition)と呼ばれますが、ANPRとの違いは特にありません。
セキュリティやマーケティング、管理、調査等に活用できます。

システム・ケイの車両ナンバー認識システムは99.5%の認識率を誇り、大きさの異なるトラックやバスなどの大型車や、アルファベットにも対応しています。
また、ご当地ナンバーなどの新しい情報もバージョンアップにより読み込ませることができます。

車両ナンバー認識システムには管理サーバーとカメラの設置が必要な「オンプレ型」と、設置はカメラのみの「クラウド型」があります。
オンプレ型は管理サーバー、車両ナンバー認識システムソフトウェアライセンスの購入といった費用や管理サーバーの管理が必要となりますが、スマホ・タブレット通知やパトライト点灯など他のシステムとの連携が可能といったメリットがあります。
対してクラウド型は月額使用料がかかるものの、初期費用はカメラ購入費用のみで、管理サーバーの管理も不要といった違いがあります。

☆車両ナンバー認識システム HPはこちら!
車両ナンバー認識システム

歴史

車両ナンバー認識システムは通称「Nシステム」と呼ばれ、日本は1981年から開発を始めました。
これは犯罪捜査の手がかりとするために用いられていました。
しかし近年ではAI技術の発達もあり、犯罪捜査以外にも活用を見出し、システム・ケイでも開発、活用しています。

課題とされること

車両ナンバー認識システムは、屋外利用を考慮した高度な認識精度を要求されます。
外部環境に強く影響されるため、高精度な認識を実現するためには様々な工夫が必要です。
特に屋外で使用する場合は、ナンバープレートの汚れであったり、逆光や強い日差し、光の反射によって認識精度が大幅に低下することがあります。

逆光の状況においては、WDR(ワイドダイナミックレンジ)機能が備わったカメラを選択し、光量を調整することで検出精度を向上させる必要があります。

☆WDR(ワイドダイナミックレンジ)機能について詳しくはこちら!
WDR(ワイドダイナミックレンジ)とは?

夜間や暗がりでの利用においては、赤外線投光器を使用して環境を明るくすることも一つの解決策です。ただし、赤外線投光器の性能や適合性にも注意が必要で、選定には慎重を期すことが重要です。
また、リアルタイム性が求められない場合は、録画映像の後処理として映像補正を利用し、暗所補正を行うことで検出精度を向上させることが可能になります。

ナンバープレート認識に求められる高い精度を達成するためには、これらの対策を総合的に施し、条件変化に柔軟に対応する技術力が不可欠です。

AIによる暗所補正の映像

車両ナンバー認識システムの需要が高まる理由

セキュリティの強化

テロや犯罪などの脅威は増大しており、厳重なセキュリティ対策が求められています。走行中の自動車のナンバーを自動で読み取り、手配車両ナンバーと照合することで、違反車両やブラックリストの車両を特定できます。

自動運転車の普及

今後の自動運転車の普及に伴い、車両ナンバー認識の需要が高まることが予想されています。
具体的には、自動運転車が周囲の車両や歩行者を認識し、安全な運転を行うために、車両ナンバー認識技術を活用することが想定されています。

物流の効率化・高度化

車両ナンバー認識システム(オンプレ型)とAIシステムの連携によって、駐車場内に止めた特定の車両(ナンバープレート)の位置情報や移動経路を把握することも可能です。近年、2024年問題による物流業界の輸送能力低下が懸念されているため、注目されています。

高速道路の画像

活用例

登録車両管理

取り扱う車両のナンバーを登録しておくことで、施設内への入場時のチェックなどを省けるようになり、人員を割かずに管理することができるようになります。

不正駐車車両の検知

入場車両の記録と監視により、入出庫管理の自動化や不正車両の侵入、盗難の防止、不審な車両の早期発見などセキュリティを強化できます。
ネットワークカメラでナンバープレートを読み取り、不審な車両を検知した場合は、管理者のPCやスマホへ通知することで、迅速な対応が可能になります。入退場を記録したデータは、日付、時間、登録の有無、車両ナンバーで検索できます。

入退場管理

車両ナンバー認識システムで予め管理すべき車両のナンバーと、1時間毎1日毎の出庫車両数を設定し、出庫制限を超過した際には車両を待機させるといった制御を、無人で行えるようになります。

スマホ・タブレットと連携

登録した車両ナンバーを認識時に、スマートフォンやタブレットにプッシュ通知することができます。
これにより、必要なタイミングでスタッフを向かわせることができるようになり、お客様とスタッフ双方の時間の無駄を省くことができます。

kintoneと連携

車両ナンバー認識システムと業務プロセス自動化用ビジネスアプリ「kintone」を連携することで、駐車場管理業務の自動化や、セキュリティ管理の強化をすることができます。

☆詳しくはこちら!
kintone×車両ナンバー認識システム

まとめ

  • 車両ナンバー認識システムとはナンバープレートの数字記号を保存できるシステム
  • 逆光や天候などにも赤外線投光器やカメラのWDR機能、AIの補正機能等で対応可能
  • 近い将来需要の増加が想定されている
  • 特に車両を扱う事業者は様々な場面で効率化を図れる

車両ナンバー認識システムの導入を検討される際は、ぜひシステム・ケイまでお気軽にご相談ください!

▼関連リンク▼
■車両ナンバー認識システム HP
■AI車両ナンバー認識システム構築サービス
■SK VMSとは (S)システム(K)ケイの(VMS)

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