教育業界でAIは活用できる?出席確認システム等の活用事例を紹介
業界別ソリューション
近年、教育業界では人手不足や業務の多さなどによる長時間労働が課題となっていますが、教育業界にAIを導入することによって業務を軽減し、課題の解決につなげられます。
今回は、教育業界においてAIをどのように活用していけるのか、どのように課題の解決につなげられるかを、具体的なユースケースなどを用いてご紹介いたします。
ユースケース
出席管理・健康管理
現在 | 教室での出席確認、手動で一人ずつ検温を行っており、常に対応する教職員が数名いなければなりません。 時間がかかり、記録に関しても出席情報と健康状態の管理をするのが大変です。 |
AI活用 | AIによる顔認証で出席確認と本人確認、サーマルカメラの併用による検温をすることで効率化できます。本人確認ができない場合や体温に異常があった場合には教職員に通知します。 出席や検温記録は自動でデータ化できるので、成績への活用や健康状態の傾向の確認がしやすくなります。 |
送迎バスにおける置き去り検知
現在 | バスに乗り降りする際に、教職員が名簿などを利用した確認を行っています。 登園した際には出席をとり、乗車情報、降車情報、登園情報を照合し確認します。 教職員が少なく時間も限られている中での確認は、精神的負担も大きいです。 |
AI活用 | AIによる顔認証で乗車情報と降車情報を照合し、照合にて確認できなかった際には教職員に通知します。バス置き去り事故などを防ぎます。※1 登園時にもAIによる顔認証を実施することで、バスの乗降情報と登園情報を照合できます。保護者に通知することもできるので安心です。 バスにカメラを設置し、置き去りを検知した場合に教職員に通知する方法もあります。※2 ※1※2 教職員による確認に加えて顔認証・置き去り検知を行うことを想定しています。 |
自動採点
現在 | 一人ひとりの回答を確認し、手作業で採点しています。 時間がかかり、手作業のためどうしても採点ミスや採点基準のバラつきが出てきてしまいます。 採点結果をまとめる作業も、手間がかかります。 |
AI活用 | AIによる文字認識で、自動採点を行います。 効率化はもちろん、採点基準が一定なので基準の明確化につながります。採点する数が多い場合、採点基準が重視される場合など特に便利です。 採点結果はデータとして成績への活用や今後の学習への活用が可能です。 |
お昼寝中などの見守り
現在 | お昼寝中、こまめに見守りや記録をしています。そして連絡帳を書くなど他の業務も同時に行います。 多忙な中、見落としがないよう数分おきに注意深く見守りしなければならないので、精神的負担が大きいです。 |
AI活用 | 寝ている間に危険な姿勢や危険な行動があった場合、AIによる姿勢検知でそれらを検知して教職員に通知します。うつぶせ寝による事故などを防ぎます。※3 記録することもできるので、今後の対応や保護者への連絡にも活用できます。 ※3 教職員による見守りに加えて姿勢検知を行うことを想定しています。 |
メリット
教育業界にAIを導入するメリットをご紹介します。
教職員の業務を軽減
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AIが業務をサポートしてくれるので、業務を軽減することができます。
教育業界は長時間労働も課題とされているため、業務が軽減することで労働時間の改善にもつながると考えられます。
安全管理の強化
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新型コロナウイルス感染症への対策や事故の予防にもAIを活用できるので、安全管理の強化になります。保護者の方にとっては、安心感にもつながると考えられます。
正確なデータ分析
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教育現場には個人情報や重要なデータが多くありますが、AIが正確にデータを分析し、それを活用することができます。
感染症対策関連で検温などのデータが必要な時、成績関連で出席状況や試験の点数が必要な時など、様々な場面で正確に分析されたデータを活用できます。
導入にあたって
人間が担うべきものまでAIが担ってしまうのではないか?子どもとコミュニケーションがとりづらくなるのではないか?という心配があるかもしれません。しかし、AIは教職員のサポート業務を担い、教職員が子どもとの関わりなど子どもの発育にとって大切な部分を担います。
教職員とAIが業務をうまく分担していくことが重要です。
また、現場ではどうしても費用的な負担がネックとなり、導入を諦めるケースが多いですが、最近は既設の監視カメラを使用したAIサービスも可能です。費用の負担を抑えて、導入を検証できます。
まとめ
- 教育業界にAIを導入することによって、業務の軽減など、課題の解決につながります。
- AIは信頼性の向上や安心感につながる活用方法もあります。
- AIを導入する際は、教職員とAIが業務をうまく分担することが重要です。
このように、教職員の業務をサポートする形でAIを活用することで、課題の解決につながります。さらに、子どもと関わる時間が増え、教育の質が向上することも考えられます。
ご興味がある方は、以下お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。
※当サイトでは顔情報を使用したユースケースを活用事例としてご紹介いたしますが、ご利用をご検討の際にはプライバシー保護の観点から、個人情報保護法への配慮について十分にご検討をいただく必要がありますのでご注意ください。
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